シマンテック:7か月ぶりセキュリティソフト首位奪還

 セキュリティソフト上位3社のシェア争いが白熱している。

 シマンテックが9月の販売本数シェアで30.3%を獲得。7か月ぶりに首位に返り咲いた。トレンドマイクロは29.5%にとどまり、わずか0.8%差で2位に後退。3位はソースネクストで24.8%だった。9月の販売本数シェアトップ5をみると、1位はシマンテックが今秋発売の新製品「Norton Internet Security 2009」で17.1%。2位は今年2月発売のソースネクスト「ウイルスセキュリティZERO 3台まで使える新パッケージ版」で16.0%だった。3位は同じくソースネクストで今秋発売した「ウイルスセキュリティZERO(3台まで使える新パッケージ)USBメモリ版」。続く4−5位はトレンドマイクロが占める。4位に今年3月発売の「ウイルスバスター2008 1年版 SP1対応」、5位に今秋の新製品「ウイルスバスター2009 1年版」がランクインした。
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シマンテック:7か月ぶりセキュリティソフト首位奪還

ThinkPad X300に込められた“大和”魂

 レノボ・ジャパンは、ThinkPad X300を発表した2月26日に製品説明会を行った。従来から人気のある軽量小型のThinkPad Xシリーズが大幅にリフレッシュというだけでなく、海外のWebページなどでその薄いスタイルが事前に紹介されたことから期待が高まる中、多数の関係者が集まった。
 ThinkPadのラインアップにあって「TとXが重なる部分」(落合氏)に位置するThinkPad X300は、Tシリーズが持つパフォーマンスと大画面ディスプレイの使いやすさをXシリーズの携帯性能で実現することを目指している。13.3インチワイドというXシリーズより大きい液晶ディスプレイを搭載したことでフットプリントは増えているが、最薄部18.8ミリという筐体と3セルバッテリーの搭載で1.42キロという軽さを実現した。
 落合氏は、薄くなった筐体で堅牢性能を維持するために新しく開発されたThinkPad Roll Cageや、ハイブリッドCFRPカバーを採用した液晶パネル天板、基板面積を削減するために採用されたHDI基板とSFFのCPUにチップセット、打鍵感が改良されたキーボードなど、ThinkPad X300に導入された新しい技術を列挙し、「大和事業所の技術の粋を集めたThinkPadらしいThinkPad」と新しいThinkPad Xシリーズに対するレノボの期待を表した。
 レノボジャパン大和事業所 研究・開発 チーフエンジニアの福島晃氏は、落合氏が紹介した新技術の具体的な内容を説明した。大きくなった13.3インチワイド液晶ディスプレイについては、従来の1024×768ドットから1440×900ドットに広くなった解像度のほかに、厚さが2.5ミリ減/重量が140グラム減と薄型軽量化が進んだことと、LEDバックライトの採用で輝度が20%明るくなったのにもかかわらず、バックライトの消費電力は20%から80%減と進化したことを紹介、ストレージデバイスとして採用された64GバイトのSSDについては、PCMark05の結果が2.5インチ5400rpmのHDD搭載システムの約4倍の結果を出し、Windows VistaのOS起動時間が30%減になった検証結果や、耐衝撃性能(4〜5倍)や、低消費電力(平均で85%減)、軽量化(2.5インチHDDから55%減)が向上したことを、具体的な数値とともに示した。
 システム基板の小型化は筐体の薄型軽量に貢献する要素だが、ThinkPad X300では、内層基板同士の配線を可能にするHDI基板技術や、インテルのSFF(Small Form Factor)パッケージを採用したCPU(Core 2 Duo SL7100)とチップセット(Intel GS965 Express)を実装することで、ThinkPad T61から基板面積が50%減、基板重量は60%減となった。IBM時代のThinkPad開発におけるシステム基板は、筐体強度を維持するために「左右側面に接していること」というルールがあったが、ThinkPad X300のシステム基板は筐体の一部を占めているに過ぎない。これでも、従来からThinkPadに課せられている堅牢性能の基準はクリアしているが、この背景として開発スタッフは「ThinkPad Roll Cageの導入によって可能になった」と説明している。
 ThinkPad X300のために新たに開発されたThinkPad Roll Cageでは、従来1層の骨組み(Roll Gage)で守ってきたシステム基板を下から支えるマグネシウム製のベースカバーと組み合わせて保護し、Roll Cageの形状もこれまで別パーツだったキーボードベゼルの部分まで一体化することで強度を増すなどの工夫で、薄い形状でもノートPCの重要部品にかかるストレスを15%低減させている。

レノボ:海外市場でハイエンドPC製品を主軸に展開

 3月26日、レノボ取締役会長、楊元慶氏によると、今後、レノボは海外市場でハイエンド製品に注力し、国際市場に「中国企業には安価な製品しか製造できない」という偏見を払拭させるという。
 一方、レノボは海外ローエンド市場への進出放棄を明らかにした。
 しかし、同氏は「レノボはハイエンド製品メーカーのイメージを世界市場で確立することが重要である。企業イメージができてからでも、ローエンド市場への進出開始は遅くない。」とコメントした。
 最近、レノボジャパンが市場投入したX300(極薄ノートPC)とIdeaPad(ハイエンドユーザー向けPC)はともにハイエンドPCである。
 同社の海外市場におけるシェアは未だに低く、海外市場進出に向けてイメージ戦略を練る必要があるという。

ThinkPad史上最薄でも剛性感は抜群

 レノボ・ジャパンThinkPadシリーズ史上最薄のX300だが、一般的にボディーが薄くなればなるほど外圧やねじれなどの外的衝撃に弱くなる。X300の堅ろう性はどうだろう。

 レノボ・ジャパンThinkPadシリーズは、「ThinkPad Roll Cage」と呼ばれるマグネシウム合金で作られたフレームを本体内部に組み込むことで、マザーボードなどの主要パーツを外的衝撃から守っている。「ThinkPad T61」からは、ディスプレイの液晶パネル背面にも「LCD Roll Cage」と呼ばれる同様のマグネシウム合金のフレームを組み込んで、堅ろう性をさらに高めた。

 もちろんX300でも2つのRoll Cageを採用するが、ボディーを薄くしたことで堅ろう性を損ねないように、細かな改良を施している。まず、従来、別パーツだったキーボード・ベゼル(キーボードの上部と左右の枠)をThinkPad Roll Cageと一体化させて、パーツを減らした。さらに、底面のベース・カバーとThinkPad Roll Cageの組み合わせで主要パーツを保護することで、高い堅ろう性を維持しながら薄型化を図った。レノボによると、ThinkPad Roll Cageの改良により、マザーボードなどの重要部品にかかるストレスを従来のThinkPad Roll Cageより15%低減したという。

 天板にはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)と非導電性材料のGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)を使った「ハイブリッドCFRPカバー」を採用した。これまでのCFRPカバーでは、導電性が高く無線LANのアンテナ性能を生かし切れなかったが、アンテナを配置した天板の上の方にGFRPカバーを使うことでアンテナ性能を落とすことなく、高いパフォーマンスを実現したという。また、ハイブリッドCFRPカバーの採用で、従来のLCD Roll Cageと比べて47%も軽くなり、耐衝撃性能も高まっている。

 2月26日に都内で開かれた記者発表会で公表された資料によると、天板にボールを落とすテストをした結果、従来のLCD Roll Cageを採用した「ThinkPad T61」では故障してしまう高さからボールを落としてもLCDは大丈夫だったという。

 堅ろう性を高めるためにいろいろな点を工夫したX300だが、剛性感を一番感じられるのが、天板を上から指で押したときだ。へこみやたわみがほとんど感じられず、また、ディスプレイを開いて、上部の左右をつまんで力を加えてもびくともしない。薄型のボディーを実現するために、ThinkPadの持ち味である堅ろう性はまったく犠牲にはなっていないのだ。レノボ・ジャパンインナーケースを使わずに、そのまま書類と一緒にカバンに入れた場合に心強い。

持つと分かる薄さと軽さ

 まずは外観から見ていこう。パッと見はほかのThinkPadと同じ黒くて四角い。天板と底面は、ゴムのような手触りの「ラバー塗装」が施されている。見た目は皮革のような高級感があり、触った感触は心地いい。天板にはLenovoロゴとThinkPadロゴが付けられている。
 X300の一番の見所はボディーの薄さだ。13.3型ワイド液晶ディスプレイと光学ドライブを搭載しながら18.6〜23.4mmの薄さを実現している。薄くできた理由は、LEDバックライトと7mmのスリムな光学ドライブを採用した点が大きいと考えられる。LEDバックライトはスリムなノートパソコンの多くに採用されおり、MacBook Airも採用している。7mmのスリムドライブは東芝の「dynabook SS RX」シリーズと同じ松下製のものを搭載している(ただし、接続方法が異なる)。
 MacBook Airのように、ボディーの四辺に向かって滑らかにカーブを付けて“薄く見せる”工夫はない。ThinkPadらしさが強く感じられる所だ。しかし手に持ったり、脇に抱えたりするとその薄さが実感できる。
 フットプリントは318×231mm(幅×奥行き)。東芝の「dynabook SS RX」やNECの「LaVie J」など12.1型ワイド液晶ディスプレイを備えた機種よりも横幅が26〜38mm、縦幅が15.2〜24mmほど広い。重量は標準の3セルバッテリーを装着して約1.42kg。数字だけ見ると特に軽いという訳ではないが、光学ドライブを内蔵しないMacBook Airが約1.36kgであることを考えると、決して重い訳ではない。黒くて四角い外観からは重厚さを感じるためか、実際に手に持ったときは1.42kgという数字以上に軽く感じる。

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